2016年10〜12月コメント補足分
<1> ドイツ語の勉強
バッハも、ハイドンも、モーツァルトも、ワーグナーもこの言語で話したとなると、やはり使えるようになりたい。ウィーンの人たちは英語でも話せますから、念のため英語もブラッシュアップしておきました。それで一応通じましたが、もっと勉強を進めなければ・・。
 昨年ノートに書き始めていっぱいになったのでもう1冊のり付けしてやってます。もちろん単語カードも。親戚がドイツにいますので何かいい勉強法や教本はないものかたずねましたが、ないそうです。ロシアで記者をしていた親戚にも相談しましたが「愚直にやるしか無い」ということです。いろいろな人にたずねても大学で第2外国語等でドイツ語をとった人はついていけなくなって単位を落とした人が多い、ということです。む〜、つまりまだ教育カリキュラムが成熟していないんですね。
 確かに日本は鎖国が長かったし、男性名や女性名、動詞の複雑な活用が当たり前のヨーロッパの人が学ぶのとは言語体系が違うのだから、よほど堪能な人が大勢いてカリキュラムについての会議を繰り返していかなければ成熟しない。
 しかも第2次大戦で敗北した日本はアメリカの統制下にあったから枢軸国のドイツ語を普及させる点では進歩しなかったでしょう。日常的に映画も音楽も英語、学校で習う外国語も英語ですから。
日常的に遭遇する放送番組の講座や市販されている教本の数からすると、英語に比べドイツ語は極端に少ない。テレビだとNHKでひとつしかなく、内容も良くない。放送大学でもひとつしかない。(ポルトガル語よりはましですが。)
今思えば最初に図書館で借りて来た教本類が良くなかったので能率が悪かったようです。
「やってみよう」系とか「はじめての」系とか、逆にだいぶ古い生真面目系の何冊か借りて来て始めたのですが、動詞の活用などを整理する為に自分で表を作って整理したら、他の良い教本ではもともと載っていた。余分な労力をかけていたことに気づきました。結局は楽器の教本と同じで「なんちゃって系」ではダメなんですね。
図書館3カ所を利用してますがレンタル店と違って、その時誰かが借りている本はそこにはない。別の時に行ってみると前に無かったよい本があったりする。
 ラジオの講座も毎日録音してちょっとテキスト買って来てやってみましたが能率悪い。実践的でないシーン設定での会話が続いたり、講師がもッのすごい鼻声で不快になったりする。テレビの講座では学習者のタレントが非常に軽薄で料理食べたりする。しかも態度が悪い。現地の文化が見られる緒はいいけれど、内容がなかなか進まずちっとも反復練習するような勉強には適さず、時間がもったいなさすぎる。もっと質実剛健な講座はないものか!?。
 こういう放送は企業間の競い合いや、入札でコンペティションなどがないから切磋琢磨されないんですね。ちょっとしたコネでスタッフが決まって理解の無い上司のもとでスタートしちゃう。同じ内容が2,3年流用されたりする。
 英会話の場合、これらでがっかりした人たちが企業の高〜い教室に通ったり、聞き流すだけでいいという(んなわけないっしょ)CD教材を買っちゃったりする。
 イタリア語でもスペイン語でもそうですが、実際に旅行の予定があって空港やホテルで必要な付け焼き刃の旅フレーズ本と、文法を事細かに解説している本とでは趣旨が違う。そして日常会話集と、手紙やメールを書く為の例文集、語彙と発音を強化する単語集、リスニングを強化するものでも役割が違うのです。
その良質なブレンドの本はなかなかないものです。つまり役割違いを見ぬいて何冊かを同時に進める必要があるということですね。★これが語学習得法の極意!と分かってきました。

 今は実際にドイツ語圏に行くわけではないので、言いたいことをしっかり言えるようにするには文法を丁寧に説明して例文をたくさん載せてくれている本が大切。図書館でやっと近いものを見つけました。そして「学習辞書」というものを古本で見つけたので安く購入出来ました。これは掲載する単語が厳選されていて、文字が小さくなりすぎないよう配慮されていて、動詞の活用等も見やすく表示され、例文も名詞を替えたらどうなるか想像しやすいよう書かれています。巻末には文法の要点も掲載されています。英語と違ってこの動詞の活用や名詞の性、複数形での変化などが調べやすくしてあることが大切なのです。もちろん本格的な辞書も併用します。
 これを柱にして、CD付きの教本や放送から音声を聴いて言ってみるというのが良いようです。発音やしゃべるリズム等、反復して肉体的に覚える部分もありますので。 
 そして当分はメールでのやり取りなので、手紙の書き方・メール例文集も図書館から借りてきます。手紙の書き方の教本からは定型やマナーを学びます。ブロック体や、日本で言うところの「敬具」とか、どの程度フォーマルかで使う単語や言い回しが変わるし、メールとスネイル・メール(紙に手書きの実物)では書式が違う。
 会話集からは名刺や形容詞を入れ替えるとどうなるかを自分で考えますが、答えが載っていない分はネットの翻訳サイトで変換させます(英語と違って非常に複雑な変化がおきる)。例のごとく妙な間違いが起きますから、逆変換、他サイトでも行う、英語で書いてからドイツ語に変換、さらにその逆変換、などを試して正しいものを導きだします。納得がいかない時は結局辞書を調べますが、単語だけをネットで調べて近い例文を探すこともあります。非常に手間がかかりますが、なぜそうなるの?という理由がわからないと結局は話せないという事ですから。英語と比較して解説してある本も使います。語順の違いもわかるので。
 そしてやっと近年出版されたドイツ語の音楽用語辞典を図書館で発見しました。これは日本人のホルン奏者の著者がウィーンのレッスンで学ぶのに用語で苦労したことから近年出版されたものです。そりゃそうだ、本来ドイツやウィーンで発展したをもとに和訳して芸大などで教えたのが広まったわけで、いくらそれで学んでも本場や海外では「全く」通用しませんから。
例えば「嬰ト長調」なんて日本でしか通用しないし、日本でも音楽をしっかり学んだ人でなければ8人の町長さん?(エイト町長)ってことになっちゃう。「変ホ長調」だって変な歩き方で更新する曲ですか?(変・歩調調)とか補聴器が変になるんですか?とか、「嬰ハ短調」エイが破綻するんですか?・・
これらはGis dur, Es dur,  cis molと呼ぶことは調べて知っていましたが、例えばピアノの中央ドがダス・アイン・ゲシュトリッヒェネス・ツェーと呼ぶのはこの本で分かりました。つまり1点ドなのでdas einegestrichenes Cだったわけです。そこから下の音域はKline Oktaveなのでラ♭ならばdas kline Asとなるわけですね。その下の音域はGroße Oktave(グローセオクターフェ)なのでソ#ならばdas große Gis。この方法によって音程の住所をピンポイントで名指し出来るわけです。
 ト音記号だってこれはSolつまりGの位置を中心にGの筆記体で巻いていることを日本の学校では教えていないものだから、よく「トーン記号」と思っていました、とレッスンで言われます。これは英語圏ではG clef ですが、ドイツ語ではG-Schlüssel(ゲー・シュリュッセル)なんですね。
 というわけでこの本によってやっとドイツ語でもともとどう呼ぶのか分かってきました。楽典内容は日本語→英語はほとんど把握出来てますので、近い発音のものはそれほど苦がありませんが、ゲーゲンクランク(対和音)などは概念が紹介されていませんから研究が必要になります。

この本を借りて来てよく使う語から暗記していきます。
こうしてドイツ語は拡大コピーして日常に目に留まる場所、台所の柱、トイレ、洗面所や冷蔵庫等にも貼ったりしてます。そこを通るたびに唱えたりスペルを確認したりするのです。